水槽を購入するその前に!用途で探す、失敗しない水槽の選び方
水槽に水草だけを入れて育てるのも楽しいものです。もちろん熱帯魚やメダカと一緒に飼育するのも格別ですが、熱帯魚を入れなければ水草に必要な二酸化炭素も多めに添加できますし、水も汚れにくく、コケもあまり生えなくなります。
よく見かける水草は大きく二つに分けられます。ひとつは周りに葉を展開しながら一本の茎が上に向かってどんどん伸びていく有茎水草、もうひとつは中心から次々に葉が出てくるロゼッタ型水草です。どちらをメインにした水草水槽にするかによって適した水槽の種類が変わってきますので、まずは完成イメージを思い描いてみるのが良いでしょう。
まずは有茎水草ですが、上に向かってすごい勢いで伸びていきますので、適当なところで切り、それを砂に挿しておきます。こうすることで、切った方も切られた方も生長を始め、うまくいけば短期間で大量に殖やすことができます。少ない予算で水草いっぱいの水槽にしたい場合には便利です。
ところが水槽が水草でいっぱいになっても、有茎水草はとめどなく伸び続け、延々と続く「伸びては切り」の繰り返しがだんだん面倒になってくるかもしれません。ですので有茎水草を育てる場合はできるだけ水深のある水槽の方が、こうした切り戻しの回数を減らすことができて便利です。ただし底の方まで光が届くよう、照明は明るいものを用いるように配慮します。
次にロゼッタ型の水草ですが、こちらは有茎水草に比べると生長が穏やかです。葉は中心から展開しているため、新芽は常に水底の近くにあり、ここに十分な光が届くよう、あまり深すぎない水槽の方が良いでしょう。
水草水槽は大きな水槽にも小さな水槽にも、それぞれに趣きがあります。管理にかけられる時間や予算と相談しながら、無理のない水草水槽を手に入れるのが長続きのコツです。
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小さくても管理のしやすい水槽。