水槽を購入するその前に！用途で探す、失敗しない水槽の選び方
水槽選びに先立って飼育する観賞魚の種類を決めなくてはなりませんが、もし始めて観賞魚を飼育されるのでしたら、まずはとにかく丈夫な種類を選ぶべきなのは言うまでもありません。ところで丈夫な観賞魚というと、何を思い浮かべますでしょうか。
初めて観賞魚を飼育される場合にメダカを選ばれる方が多いように思います。ですが実はメダカはとてもデリケートな生き物なのです。野生のメダカはわずかな環境の悪化にも耐えられずに次々と姿を消し、今では絶滅危惧種となっているほどです。
それでは金魚はどうでしょうか。金魚はメダカに比べると、とても丈夫です。ですが、小さいうちは想像以上に虚弱で、病気にも比較的かかりやすい傾向にあります。特に他の魚にはめったにみられないような奇病が発生しやすく、いざというときには変わり果てた愛魚の姿に慌てることなく、冷静に対処できるような心構えも必要です。
こうしてみると、観賞魚として親しみのある金魚やメダカが、それほど丈夫ではないことがわかります。実は飼うことが難しいようなイメージのある熱帯魚の方が、丈夫な場合も少なくありません。
なぜなら熱帯地方には数万種類にも及ぶ淡水魚が生息していて、その中にはもちろん金魚やメダカよりも丈夫な種類がたくさんいるからです。
そのようなわけで始めて観賞魚を飼育する場合、丈夫な種類の熱帯魚を選ぶだけで、飼育の成功率は飛躍的に上がります。金魚やメダカとの違いは寒さに弱いことですが、これはオートヒーターという器具を使うだけで簡単に解決することができます。
ところで実は熱帯魚よりも、更に飼いやすい観賞魚がいます。それがアカヒレです。実は私はこのアカヒレにかわいそうな体験をさせてしまったことがあります。
引越しを間近に控えたある日、新居で水槽に入れようと通販でアカヒレを注文しました。届いたアカヒレを段ボールに入れたままとりあえず新居に置いてきたのですが、ちょっとした手違いで、二週間ほどその段ボールを開けることができなかったのです。
季節は２月半ば。気温は１０度もありません。そんな中、寒くて、真っ暗で、エサもなく、濾過器もなく、もちろん水換えもできない密閉された空間の中で二週間を過ごした４匹のアカヒレたち。
二週間後、急いで段ボール箱を開け、おそるおそるアカヒレ達を確認してみました。
するとそこには、みんな揃って元気に泳ぐアカヒレの姿がありました。このとき思いました。アカヒレを選んで本当によかったと。
そんなわけで、とにかく始めて飼育される方には、アカヒレが一番のおすすめです。もちろん、アカヒレは丈夫なだけでなく、美しくて人にも慣れやすい、とてもかわいい観賞魚ですよ。
【関連リンク】アカヒレ飼育セット
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小さくても管理のしやすい水槽。