水槽を購入するその前に!用途で探す、失敗しない水槽の選び方
カメはとても頭の良い動物で人にも良く慣れます。種類にもよりますが10年以上はゆうに生きてくれますし、コツをつかめば管理も楽ですので、あまり頻繁に世話のできない方にも向いています。
まずどのカメを飼育するかですが、ほとんどのカメが紫外線を必要とします。そのため紫外線灯を当てたり日光浴をさせたりしなくてはなりませんが、カメの中には紫外線を浴びなくても大丈夫な種類もいますので、そのような種類を選べば、より飼育も容易になります。
また、カメは意外に大きくなります。ミドリガメなどもかなり大きくなりますので注意しなくてはなりません。よく起こる事例としては、ペットショップや縁日で何となく購入してしまい、しばらくして大きく成長すると、しきりにツメで水槽をひっかいて耳障りな音を出すようになり、耐えきれなくなった飼い主が池に捨ててしまう、というものです。
ミドリガメに限らず、カメは十分なスペースがないと、しきりに水槽をひっかき始めますので、少なくともカメの体長の3倍以上の水槽を置くことができるかどうかを考えて、飼育するカメの大きさを決めなくてはなりません。つまり90センチの水槽を置けるのなら30センチまでの種類、60センチの水槽であれば20センチまでの種類を選びます。
さて、紫外線とサイズの二点が、カメを選ぶポイントですが、紫外線を当てなくても元気に育ち、大人になっても15センチくらいにしかならないニオイガメの仲間であれば、飼育も楽です。
ニオイガメという名前から、何かいやな匂いでもするのかと思われがちですが心配はいりません。もし匂いがするとしたら、それはカメのせいではなく、不適切な管理で水が汚れたに過ぎません。
ところでカメはたいへん水を汚す生き物です。ですから60センチの水槽であっても、60センチ用の濾過器ではとても足りません。大型水槽用の濾過器をつけるか、複数の濾過器を入れるようにして常に清潔な環境を保つことが大切です。
また、たいへんな大食漢で、小さなカメでも驚くほどの量を食べるため、飼育中のカメがどれくらいの量のエサを食べるかを把握しておかないと、エサ不足で痩せてしまうことがあります。逆に日頃きちんとエサを食べているカメは数週間の絶食にも平然としていますので、カメは旅行好きな方とも相性の良いペットと言えるでしょう。
【関連リンク】カメ飼育の基本
種類別にみる小動物水槽の選び方はこちら。
小さくても管理のしやすい水槽。